この名前を聞いて「?」と思う人でも「釣りキチ三平」は知っているだろう。
そう、彼はこの原作者、漫画家。
小中高と先生の漫画で育った私にはやっぱりショッキングなニュースだった。
高齢なのでさほど驚くべきニュースではないんだけどね。
近所の小川の鮒釣りや自転車でちょっと足を延ばしての海釣に熱中していた私にはやっぱり「釣りキチ三平」がバイブルだった。
親父の書斎にあった月刊つりマガジンや月刊フィッシングも大物釣りのグラビアが幼い私の心には十分な興奮をもたらしてくれたけど、やっぱり等身大の三平が一番身近な先生であり釣り仲間だった。
私がフライフィッシングという釣りを知ったのも釣りキチ三平からだし、物語の中で魚紳さんが三平にフライキャスティングの通信教育をやっているのを見て私もキャスティングを学んだ。
後年、先生のインタビュー記事やエッセイを読むと、御自身は釣りキチというほど釣りにはのめり込んでおらず、あの物語はご自身の幼少の頃に近所の小川で遊んだ釣りをもとに書いたものだと書いてあった。
まあ、あの漫画がヒットしたおかげでまた釣りをするようになったって書いてあったぐらいで本当に釣りが好きで好きでしょうがないという人ではなかったみたい。(だから物語中のフライキャスティング理論には???となる個所もあったりするんだけど)
ところで私が釣りに熱中していた時代の釣り人がどんどんいなくなっている。
岩井氏や里見氏辺りの世代はまだまだ元気みたいだけど国分寺のSirは随分前に店を閉めちゃって、もういい歳だろうなぁ。
まぁ順番だし、時代だからしょうがないとはいえ寂しいですね。